小児矯正Q&A
Q1
矯正はとても痛そうで、子どもが耐えられるか心配です。
A
矯正はワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯を動かす治療なので、装置を着けて2~3日から1週間ぐらいの間に、ワイヤーに押されて歯が浮いたような痛みを感じることがあります。時間がたつと装置に慣れて、痛みを感じなくなる人がほとんどです。痛みが続く場合には鎮痛剤の処方もできますので、相談してください。
Q2
矯正中の歯磨きの仕方は?
A
ブレース(ワイヤーを通し固定するために、歯1本1本に接着する器具)をつけていると、食べ物のカスが残りやすくなります。歯の表と裏はもちろん、噛み合わせる面、歯と歯の間に歯ブラシをあてて細かく動かします。ブレースの周りは小さな歯ブラシで丁寧に1本ずつ磨きましょう。歯ブラシを縦したり、横にしたりしてブラシがブレースと歯にあたるようにしましょう。1度ではなかなか身につかないと思いますので、歯科医院で磨けるようになるまで教わるとよいでしょう。
Q3
成長の過程で、治療後の歯列は後戻りしないの?
A
親知らずが生えて歯列が乱れたり、遺伝の強い影響で下あごが成長して受け口になることがあります。また、指しゃぶりや歯を押す癖などがある場合も後戻りすることがあります。時間がたつほど治療が大変になりますので、少しでもおかしいと感じたら相談にきてください。また、こうした歯列の変化を見逃さないためにも、定期健診に定期的に通いチェックを受けることが大切です。
Q4
矯正中親はどんなことに気をつければよいの?
A
虫歯ができると装置を外して治療しなくてはならず、矯正期間が延びてしまいます。歯磨きの大切さをきちんと子どもに理解させ、正しいブラッシング方法を親子で学び、実践してほしいと思います。矯正は時間のかかる治療ですから、精神的なフォローも大切です。「いつもがんばってるね」と努力を褒めて、「歯ならびがきれいになってきたね」と前向きな姿勢になれるように支えてあげてください。
Q5
矯正中にワイヤーが切れた╱ブレースが壊れた
A
矯正中にアクシデントが起こったら、すぐに歯科医院で治療を受けてください。そのままにしておくと、口の中を傷つけたり、矯正装置が本来の役割を果たせないため治療期間が延びてしまうことになります。